wid_160219

ビジネス基礎力UP!初職選びは超重要だった

高校や大学卒業後に、期待や不安、緊張といった様々な感情を抱きながら就職をした人も少なくないのでは? 業種や給与、勤務地などを考え就職先を選んだと思うが、ビジネス業界では、はじめての就職先“初職”はとても重要だといわれていることをご存じだろうか? 詳しく調べるため、リクルートワークス研究所 主任研究員の萩原牧子氏に話を聞いた。

「日本の雇用システムは、学校卒業後の同じタイミングに一括で採用して企業内で育成するという『新卒』重視の仕組みです。入社後数年間は、新入社員という立場だからこそ得られる濃密な成長機会があります。新入社員研修を受けられるだけではなく、先輩などのサポート受けながら日々の仕事に全力で取り組む経験も得られ、それらを通じてどのような仕事にも共通して必要になる社会人としての基礎力(対人基礎力、対自己基礎力、対課題基礎力)を身につけるとても重要な機会です」(リクルートワークス研究所 主任研究員の萩原牧子氏 以下同)

コミュニケーション能力や、問題が起きた際の解決力など、ビジネスパーソンとして必要になる基礎を効率よく身につけることができ、その後の社会人としてのキャリア形成がスムーズになるという。とはいえ、それら新卒育成に力を入れる企業はどうやって見つければいいのだろうか…。初職選びのポイントは?

●初職選びのポイントは入社5年目の社員を見る

「初職は自分が鍛えられそうな会社を選べばよいと思います。鍛えられそうかどうかは、その会社の入社5年目くらいの社員の方を見ると、会社の違いによる成長の差がよくわかりますし、任せられている仕事の範囲なども比較できます。初職選びでもっともよくないことは、『やりたいことがわらない』と、入社を先送りにしてしまうこと。日本の新卒雇用システムは、同じタイミングに入社するという一括採用なので、その流れに遅れないよう、まずは入社して働きはじめることが重要です」

社員を見るというと少し難しそうにも思えるが、ネット上で社員の声を見たり、可能であればOB・OG訪問のように、直接社員とコンタクトをとったりする方法もある。どちらにせよ、自分から積極的に情報収集することが大切だろう。しかし、既に就職して、「この会社、失敗した…」と悩んでいる人もいそう。解決策はあるのだろうか?

●リアリティショックは先輩に相談する

「入社後に『思っていた職場と異なっていた』と感じる、いわゆるリアリティショックは、大小の差こそあれ、誰にでも起こります。同期に相談しても愚痴の言い合いになる程度なので、相談するなら職場の先輩にしましょう。今は活躍している先輩でも、昔はリアリティショックを受け、そこから抜け出した経験があるはずです。早くリアリティショックから抜け出して、目の前の仕事に全力で向き合う。難しい仕事を乗り越え、また、新たな難題に立ち向かう。それを重ねていくうちに、ビジネスパーソンとして力がどんどん身につきます」

初職は長いビジネスライフにおいて、たった一度しか経験できない貴重な期間。もしも今現在リアリティショックに悩んでいて、転職や離職を考えているようなら、まずは職場の上司や先輩に相談し、問題解決するための努力をしたほうが、今後のビジネスパーソンとしての人生が豊かになるかもしれない。
(文・奈古善晴/考務店)


関連記事