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できる男は超少食? 2週間の実践でわかったこと

己を向上させる手っ取り早い方法は、「できる男」の流儀を真似ること。書店には、成功者の哲学やメソッドを伝えるビジネス書が山と積まれている。

そのなかで少し気になったのが『できる男は超小食』(船瀬俊介/主婦の友社)なる本だ。帯には「オバマ大統領もビル・ゲイツも冴えてる人は皆、少食」と書かれている。同書によれば、一流と呼ばれる男たちはみな一様に少食であるらしい。

なるほど、近ごろ筆者の頭のキレが悪いのは、食い過ぎが原因なのかもしれない。
というわけで、同書にならい、まずは2週間「超少食」生活を実践してみることにした。

3食ガッツリから1食に。その効果は?

まず、そもそもの筆者の食生活であるが、ラーメン、カレー、立ち食い蕎麦を軸としたローテーションで構成されている。炭水化物過多、いかにもできなさそうな男の食生活である。ライターという昼も夜もない仕事をしているため、食べる時間も不規則だ。

そこで、(同書いわく)オバマ大統領も実践しているという「夕食のみ、1日1食」を取り入れてみた。1食のメニューは野菜中心の主菜と白米ごはん1膳、味噌汁、それに果物かヨーグルトだ。なお、カロリーオフの水やお茶は自由に飲んでいいことにする。

しんどかったのは最初の2日間。空腹のイライラで集中力が乱れ、かえって生産性が落ちた。意味もなく椅子を立つ回数が増え、いつもは1時間で書ける原稿に3時間を要した。また、普段は根を詰めた作業のあとは食事で気分転換を図っているが、夕食までは水分しか口にできないためそれも叶わない。空腹もさることながら、食事によってスイッチを切り替え、集中力をリセットできないのがつらい。

3日目~6日目。未だ空腹感はあるものの、体が順応したのか脳が諦めたのか、イライラは減少。ただ、依然として食べ物の誘惑は強く、腹が減ったら15分の仮眠をとり食欲を制した。なお、腹回りはかなり絞れ、体重にして約2kg減。いびきもかかなくなったため、心なしか朝の目覚めも良い。これは小食というより、ダイエットの効果だろう。

1週間を過ぎると、仕事中に空腹で気をそがれることはなくなった。だが、それが仕事に良い影響を及ぼしたかというと微妙なところ。確かに瞬間的に出せる集中力はアップした感もあるが、長くは続かない。特に午後6時に夕食を摂ると満足してしまい、そのあとは全く仕事にならなかった。まあ、だからこそ定時までに集中して仕事を終わらせる必要があり、それがそもそも「できる男」なのかもしれないが…。

そのまま2週間継続してみたが、筆者の場合、仕事の効率がアップしたり、天才的なアイデアがひらめいたりといった効果は特に見られなかった。体重は3kg減り健康的になったことは間違いないが、正直「できる男」になれた自信はない。

いずれにせよ、極端な少食がストレスになり、かえって心身の健康を害するようでは元も子もない。食生活を改めるにせよ、少しずつ見直していくことが望ましいだろう。
(文・榎並紀行/やじろべえ)


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