若手社員必見!甘い環境から脱する方法

若手社員必見!甘い環境から脱する方法

20代のビジネスパーソンのなかには、「こんなに厳しい環境で働いているのは自分だけなんじゃないか…」と疑問を抱いている人も少なくないのでは? でも、はたして本当に厳しい環境といえるのだろうか。

実はその逆で、先輩社員はもっと責任や業務量の大きい仕事を担当している可能性もある。だとすれば、それは厳しい環境ではなく、ただ甘やかされているということだ。

「最近の若手社員は、厳しい環境にすると潰れて辞めてしまうことが多い。そのため、上司は昔のように厳しいことを言わなくなっています。若手社員は、上司や先輩が厳しいことを言ってくれない時代になってきたということに自ら気づかなければなりません」と、話すのは、心理学博士で作家の榎本博明氏。

「ミスや問題が起きたら上司がカバーしてくれる」「責任重大な案件は先輩社員が対応してくれる」など、甘い環境にある場合は要注意。一見すると、温かくて優しい環境に思えるが、長いビジネスパーソンライフにおいて、それは本当に良い環境といえるのだろうか。人は、そもそも自分に甘い生き物。厳しく叱咤してくれる人の存在は、人生において貴重なのだ。

甘い環境が実は良い環境ではないことに気づこう

「向上心が低い人は、甘い環境が心地良く安住する傾向があります。それに対して、“これでは自分が成長できない”と物足りなさを感じる人は向上心やモチベーションが高いといえるでしょう。甘い環境が心地良いと感じる人は、今の環境に甘んずることなく、自分に厳しくなる必要があります」(榎本氏、以下同)

とはいえ、自分が甘い環境にいるのか、厳しい環境にいるのか。わからないという人もいるだろう。榎本氏は、「どんな環境にいるのかは今までの経験だけでしか判断ができないため、自分の物差しではわかりません。世の中で成功している人の自叙伝を読めば、誰しもが厳しい壁を乗り越えてきたことがわかるので、それらを参考にするといいでしょう」とも話す。

また、友人同士で仕事の話をすることも物差しのひとつとして効果的。「え、そんな楽な環境にいるの? 自分はもっと厳しいんだけど…」と言われたら、世間から見れば厳しくない環境にいるということだ。

自分で課題を立てて乗り越えていく

では、甘やかされていることに気づき、このままではダメだと焦りを感じた場合、どのような行動を起こせばいいのだろうか?

「自分の知識やスキル、不足している能力を考え、自分で課題を設定し、ひとつずつクリアしてください。甘い環境では、自分で鍛えなければなりません。また、季節や月ごとなど、振り返りのタイミングをつくり、定期的に自分を見て新しい課題を立てると、漫然と暮らすよりも身が引き締まりやすくなります」

自分に厳しく、課題をクリアしていくことはそう簡単なことではない。それゆえ、多くの人は自分に甘いまま時間を過ごし、後になって自分の成長のなさに気づく。そうならないためにも、若いうちから自分に厳しくあろう。
(文・奈古善晴/考務店)


●今回お話を伺った人
MP人間科学研究所
代表 心理学博士 榎本博明氏

東京大学教育心理学科卒業後、東芝市場調査課に勤務。その後カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授などを経て現在に至る。心理学を基礎とした企業向けの研修や教育講演を行い、著書に『「上から目線」の構造』『薄っぺらいのに自信満々な人』『「やりたい仕事」病』など多数。



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